岩佐歩夢、22番手からの逆襲。富士で見せた“勝負への判断力”
2026年7月18日・19日|富士スピードウェイ
2026年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第6戦・第7戦
レースの結果を決めるのは、単純な速さだけではありません。
マシンの性能、ドライバーの技術、そしてレース中の判断。
特にスーパーフォーミュラでは、タイヤ交換のタイミングひとつで順位が大きく変わることがあります。
富士大会で岩佐歩夢選手が見せた走りは、まさに「速さ」と「判断力」が組み合わさった戦いでした。
Rd.6|22番手スタートから掴んだ1ポイント
第6戦の予選は、雨の影響が残る難しいコンディション。
岩佐選手はQ1敗退となり、決勝は22番手という厳しい位置からのスタートとなりました。
スーパーフォーミュラでは、富士のような高速サーキットで後方から順位を上げることは簡単ではありません。
そこで岩佐選手とTEAM MUGENは、状況を変えるための勝負に出ます。
鍵となったのは、タイヤ交換のタイミングでした。
多くの上位陣が20周目前後でタイヤ交換を行う中、岩佐選手は38周目までタイヤ交換を引っ張る判断を選択。
これは、決して安全な作戦ではありません。
タイヤを長く使えば終盤に苦しくなるリスクがあります。
しかし、最後までタイヤを残すことができれば、終盤に新しいタイヤの性能を活かして追い上げるチャンスがあります。
岩佐選手は苦しい時間を耐えながらチャンスを待ち、ピットアウト後は一気にペースアップ。
残り3周で3台をオーバーテイクし、22番手から10位まで順位を上げました。
獲得したのは1ポイント。
しかし、その価値は数字以上のものでした!!
後方から状況を変えるためにリスクを取り、チームとともに勝負した結果、手にしたポイントでした。


Rd.7|予想外の展開でも崩れない強さ
第7戦では、岩佐選手は予選6番手を獲得。
上位争いを期待できる位置から決勝を迎えました。
しかし、レースはスタート前から予定通りには進みません。
フォーメーションラップ中に車両トラブルによるオイル処理が必要となり、安全確保のためセーフティカー先導でのスタートとなりました。
セーフティカー導入により、通常のようなスタート直後の攻防はできず、レース展開は大きく変化します。
本来ならスタート直後に前車へ仕掛けるチャンスがある状況でしたが、その機会は失われました。
それでも岩佐選手は冷静にレースを組み立て、最後まで上位を狙い続けます。
結果は5位。
表彰台には届かなかったものの、難しい条件の中で最大限の結果を引き出しました。


富士で見えた岩佐歩夢の強さ
今回の富士大会で印象的だったのは、単なる順位ではありません。
22番手から追い上げるために選んだ大胆なタイヤ戦略。
予想外の展開でも集中力を切らさない対応力。
そして最後まで前を目指す攻めの姿勢。
モータースポーツでは、速いドライバーが必ず勝つとは限りません。
状況を読み、リスクを受け入れ、最善の判断を積み重ねる。
その積み重ねが、最後の結果につながります。
富士で岩佐歩夢選手が見せた走りは、ドライバーとしての成長と、勝負できる強さを感じさせる2日間となりました。
苦しい状況でも最後まで可能性を信じ、挑戦し続ける岩佐歩夢選手。
富士で見せた粘り強い走りを力に変え、次戦ではどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。
さらなる飛躍を信じ、これからも熱い声援を送り続けたいと思います。

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画像提供【TEAM MUGEN AUTOBACS】© Sho Tamura
JP